ゆったりとした動きが多く、運動が苦手な人でも始めやすいヨガ。しかし、初めてヨガをするときには、何を持っていく必要があるのか、迷う方も多いのではないでしょうか?ヨガは、身体一つでもできるため、高価な道具が必要なく、持ち物が少ないことも魅力の1つです。
本記事では、ヨガに必要な持ち物と、あると便利なアイテムをご紹介します。
ヨガレッスンに必要な持ち物
では、ヨガのレッスンに参加する際に、必要な持ち物をご紹介します。
水分
ヨガの持ち物で最も大切なのは、水分です。特に、パワーヨガ、ヴィンヤサ・フローヨガ、アシュタンガ・ヨガなど動きの多いレッスンでは、冬でもたくさん汗をかきます。脱水症状が起こらないように、1時間のレッスンであれば、500ml程度の水分は持参しましょう。
室内温度38℃、湿度60%前後の環境で行うホットヨガでは、リラックス系のレッスンでも全身から汗が噴き出てきます。多汗した際に真水を摂取すると、身体の塩分バランスが崩れ、手足にけいれんが起きる場合があります。ホットヨガに参加する場合は、塩分を一緒に補給できるスポーツドリンクや、ミネラルが豊富な麦茶を飲むようにしましょう。
動きやすい服装
ヨガには、全身を大きく動かすポーズや、頭を心臓より下にする逆転のポーズが多くあります。肩周り・股関節周りが大きく動かせるように、ストレッチ性の高い服装でレッスンに参加しましょう。また、ポーズの最中に、胸元が大きく開いたり、そでや裾がめくれあがると、集中力が途切れてしまうため、襟元・そで・裾はある程度身体にフィットするものがおすすめです。
汗をかくレッスンでは、速乾性の良いものを選ぶと、体を冷やすこともありません。夏でも着用できるような薄いものを中に着て、着脱しやすい上着を持っていくと、いつでも快適な服装に調節できます。
汗拭き用のタオル
身体を冷やさないようにするためには、汗拭き用のタオルも大切です。また、スポーツタオル相当の長さ(約110cm)があれば、スタジオにヨガベルトが置いていない場合でも、ヨガベルトの代わりとして使うことができます。
ヨガのポーズで大切なことは、無理をせず、快適で安定した体勢でキープすることです。ヨガは身体が固くても楽しめますが、長めのタオルを届かない手足の代わりに使うことで、正しい姿勢を保ったまま、ポーズを深めることができます。
大きめのバスタオル、又はヨガマット
多くのヨガスタジオでは、貸し出し用のヨガマットを置いていますが、屋外のイベントや、公民館などヨガマットがない場所には、大き目のバスタオルを持参しましょう。もちろん、ヨガマットでもOKです。バスタオル・ヨガマットの役割は、ポーズをとる際に滑りにくくすることです。
特に、片足立ちのバランスポーズや、両脚を大きく開くポーズは足の裏でしっかりと地面を押し、安定させる必要があります。脚を大きく開いたときに、はみ出さない程度の大きさのものであれば、ストレスなくポーズをとることができるでしょう。
ヨガレッスンにあると便利なもの
では、マストではないものの、ヨガレッスンにあると便利なアイテムをご紹介します。
ヘアゴム又は柔らかいヘアバンド
ヨガでは、意識を自分の内側に集中して、心や身体の変化を感じることで、良い効果を得ることができますが、ポーズを切り替えるたびに髪の毛が顔にかかると、集中力が途切れてしまいます。
髪の毛が長い場合は、ヘアゴムやヘアバンドなど、髪の毛をまとめられるものがあると便利です。仰向け、うつ伏せ、頭頂を床につくポーズもあるため、ヘアバンドの場合は、柔らかいものを選びましょう。吸水性が良く、幅のあるヘアバンドは、汗が顔に流れることを防ぐため、多汗するレッスンにはとくにおすすめです。
ブランケット
大き目のブランケットは、少し肌寒くなってきた秋から冬の常温ヨガにおすすめです。ヨガレッスンの最後には、シャバーサナ(屍のポーズ)で、仰向けのまま静止することが多くあります。本来は、心地よい呼吸を感じられる、ヨガの醍醐味ともいえる時間ですが、寒さを我慢した状態だと、逆にストレスフルな時間となってしまいます。大き目のブランケットを用意しておけば、シャバーサナでも体を冷やさず、またお布団のようにかけることで、安心感を得ることができるでしょう。
シャバーサナ以外にも、大き目のブランケットは、ボルスター(ヨガのポーズをサポートする円筒形のクッション)の代わりにもなるため、ポーズを上達させるための道具としても便利です。
ヨガ用靴下
ヨガウェアは動きやすさを重視しているため、生地が薄いものも多くありますが、冷え性の方は足首を温める事で、快適にヨガに集中できるようになります。ヨガは、足の裏まで意識を向け、また滑りにくいように基本は裸足で行いますが、滑りにくい工夫がされたヨガ用ソックスや、レッグウォーマーであれば、着用したままヨガをすることができます。
ヨガで大切なことは、無理をしないことです。自分が気持ちよく、ヨガに集中できるように、工夫してみましょう。
お化粧品・シャワーセット
動きの多いヨガや、ホットヨガではたくさん汗をかくため、レッスン後にお出かけする際は、お化粧品を持参すると便利です。また、ホットヨガスタジオではシャワールームが完備されていることもありますので、シャワーセットを持っていけば、レッスン後にスッキリと汗を流すことができます。
汗を放置すると体を冷やし、またお肌トラブルの原因にもなるため、多汗したあとは、タオルでしっかりと拭くか、シャワーを浴びることをおすすめします。
まとめ
ヨガに最低限必要な道具は、水分、動きやすい服装、タオルです。初心者の方は、まずはこれだけ持ってヨガスタジオに行ってみましょう。はじめから全部用意する必要はなく、1回体験してみて、そこから自分が快適にヨガをできるように、必要な道具を揃えていけばOKです。ヨガは、自分と向き合う時間を大切にします。他の方と比べずに、マイペースに取り組んでみましょう。
東京都を中心に活動するIHTA認定ヨガインストラクター。会社員としての経験を持ち、自身の健康を意識することからヨガを始める。身体だけでなく、心も健康にするヨガの魅力を知り、この魅力を広く伝えたいという思いからヨガインストラクターに転身。マインドを明るくするような朝ヨガ・リフレッシュ効果の高いフロー感のあるヨガを得意とする。