ビクラムヨガとは?効果や特徴、26のポーズ、ホットヨガとの違いまで!

ビクラムヨガとはインド生まれのビクラムチョードリーが考案した、2つの呼吸法を24のポーズを行う元祖ホットヨガです。年齢問わず、老若男女誰でも参加することができるヨガで、効果的に身体にアプローチし、柔軟性、筋力を高めます。セレブにも多数愛好家がいる、世界中で親しまれているヨガです。

今回は、そんなビクラムヨガの特徴や効果、ホットヨガとの違い、レッスンで行うポーズについてご紹介します。

ビクラムヨガとは?

ヨガ

ビクラムヨガとは、インドのカルカッタ出身のビクラムチョードリーが考案したヨガです。ヨガの師としては珍しい派手なことが大好きな変わりもので、ヨガ界の異端児ともいわれています。

誰でも受けられるヨガ

Never too old, Never too late(ヨガを始めることに、歳を取りすぎていることも、遅すぎることもない)を理念としたヨガで、老若男女問わず、年齢や障害の有無、基礎疾患がある方、寝ている必要のある方、妊婦でも(本当に誰でも!)受けることができます。

すべてのポーズにビギナー用のオプションがあるので、どんな初心者でも出来ないポーズはありません。

インドと同じ湿度40%温度40度

ビクラムヨガは、インドのカルカッタと同じ、湿度40%温度40度の中で行うヨガとなっており、元祖ホットヨガと言われています。

また、現在日本には多数のホットヨガスタジオがありますが、日本で一番最初のホットヨガスタジオもビクラムヨガと言われています。

26のポーズと2つの呼吸法

ビクラムヨガはどのクラスでも毎回行うポーズが決まっています。同じくポーズが決まっているヨガでアシュタンガヨガもありますが、アシュタンガヨガの場合、自分のレベルに合わせてスキップをするポーズもあるかもしれません。

ビクラムヨガはビギナーも上級者も必ず2つの呼吸法と24のポーズ、90分間のクラス編成は世界中のどのクラスで受けても同じです。

セレブに愛されるヨガ

1970年代にビクラムチョードリーによってスタートしたビクラムヨガは瞬く間に世界中に広がり、現在も世界60か国のスタジオでビクラムヨガクラスが開催されています。

ビクラムヨガ愛好者には多数のセレブリティーがいることでも有名で、オバマ前大統領をはじめ、マイケルジャクソン、マドンナ、レディーガガ、ビヨンセ、など、さまざまな著名人にも愛されています。

ビクラムヨガとホットヨガの違い

ヨガ

日本全国に展開するホットヨガと、ビクラムヨガは、一体何が違うのか、気になる方もいるのではないでしょうか?ここでは違いについて紹介します。

発汗を目的としていない

ビクラムヨガとホットヨガでは、汗をかくという点は同じですが、根本が異なります。ビクラムヨガでは汗をかくことに重きを置いてはおらず、大切なのはその温度。体が温まり、怪我無くストレッチができる温度としてインドのカルカッタと同じ温度に設定しています。

その結果として、汗をかいてしまうだけなので、最初から発汗を目的としているホットヨガとは異なります。

お手本の先生はいない

ホットヨガ教室では、生徒の前でポーズを行うお手本の先生がいますが、ビクラムヨガでは先生はポーズを一切行いません。その代わりに、ダイアログと言われる言葉のみで説明します。このダイアログ通りにヨガを進めるとちょうど90分。90分間生徒は先生の声だけを聞いて、鏡に映る自分を見ながらポーズを行います。

例え先生であっても目線を他人にうつすことで、集中力が欠けたり、他者と自分の比較をしてしまいます。誰かと見比べたりせず、自分だけを見つめ、集中するのがビクラムヨガなのです。

心地良いところでやめてはいけない

通常のホットヨガでは、「自分の心地の良いところで一呼吸」など、言われるかもしれません。反対に、ビクラムヨガでは「自分が限界と思ったその先まで伸ばす」と言われます。

ビクラムヨガはNO PAIN NO GAIN(痛みを伴わない成長はない)を掲げていて、ビクラムはヨガでも生活でも、「心地良いところでやめていたら、現状から何も変わらない。変わりたければ限界を超えろ。」と教えます。 これは、一般的なホットヨガとの決定的な違いです。

ビクラムヨガの効果やメリット

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ここまでご覧いただいた方にはお分かりかと思いますが、ビクラムヨガはストイックなヨガです。ただ、ストイックなヨガゆえに、効果やメリットなどの恩恵もたくさんあります。以下がビクラムヨガのメリットになります。

  • 限界を超えてポーズを行うことで、最短で柔軟性、筋力があがる
  • ポーズ中は鼻呼吸のみ行うので、肺活量が強くなる
  • 自分自身と向き合う事で、自己肯定感があがり精神不調になりずらくなる
  • 発汗することで基礎代謝がアップする

このように、ビクラムヨガは体の不調だけではなく、心の不調改善にも効果があると言われています。ビクラムチョードリーによると、「ビクラムヨガとは体のオイルと同じ。錆びついてギシギシになった体に、ヨガという潤滑油を垂らすことで、すべての器官が正常に働くようになる。」と、教えています。

ビクラムヨガの26のポーズ

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ビクラムヨガには、2つの呼吸法(1.26)と10のスタンディングシリーズ(2〜12)、14のフロアシリーズ(13〜25)、合計26ポーズがあります。もっとも効果的に身体へアプローチできるように考案されており、ポーズをスキップしたり、順番を変えたりすることは決して許されません。以下の流れで進めていき、それぞれ2セットずつ(※ねじりのポーズのみ1セット)行います。


  1. 立位の深呼吸
  2. 半月のポーズ
  3. 中腰のポーズ
  4. ワシのポーズ
  5. 立位で額を膝につけるポーズ
  6. 立位で弓を引くポーズ
  7. 天秤のポーズ
  8. 立位開脚で体の背側を伸ばすポーズ
  9. 三角形のポーズ
  10. 立位開脚で額を膝に着けるポーズ
  11. 立ち木のポーズ
  12. つま先で身体を支えるポーズ
  13. 屍のポーズ
  14. ガス抜きのポーズ
  15. 腹筋を使い起き上がる方法
  16. コブラのポーズ
  17. バッタのポーズ
  18. 完全なバッタのポーズ
  19. 弓のポーズ
  20. 正座から仰向けに寝るポーズ
  21. 不完全なカメのポーズ
  22. ラクダのポーズ
  23. ウサギのポーズ
  24. 額を膝につけるポーズと身体の背側を伸ばすポーズ
  25. ねじりのポーズ
  26. 正座で行う強い呼気のポーズ

参照:ガイアブックス発行「ビクラムヨガ元祖ホットヨガ完全習得ガイド」

まとめ

今回はヨガの中でも珍しい、リラックスや瞑想とは無縁のビクラムヨガについて紹介しました。ビクラムヨガはハードなヨガであることから、一部では軍隊ヨガともいわれています。先生の指示に従わなかった生徒がクラスから締め出されることも普通にありますし、「諦めないで、もっと伸ばして!だらけるな!」と、先生に言われるのがビクラムヨガなのです。

そんなハードなビクラムヨガですが、ポーズはいたってシンプルで、どんな初心者でも始めることができるのが大きな特徴です。現在ビクラムヨガスタジオは、東京、大阪にあります。気になる方はぜひ体験してみてくださいね。