ホットヨガとは室温40度前後の高温多湿の中で行うヨガのことをいいます。ヨガの発祥地インドと同じ気温のスタジオ内でヨガを行うので、発汗に伴うデトックス・ストレス解消や新陳代謝をあげるなど、さまざまな恩恵があります。
今回は、そんなホットヨガの特徴や効果、ホットヨガがおすすめな人、ホットヨガを行う上での注意点についてご紹介します。
ホットヨガとは?
近年、人気のホットヨガスタジオ。有名店LAVA(ラバ)をはじめCALDO(カルド)など、街を歩いていて見かけることも多いのではないでしょうか?それもそのはず、現在ホットヨガスタジオは全国に600店舗以上もあるんです。
一度ホットヨガを行うと、常温ヨガには戻れなくなる人もいるほど。そんなたくさんのヨギーニ達に人気のホットヨガは、名前の通り室温40℃前後で行うヨガをさします。デトックスしたい方やダイエットにも最適です。
ホットヨガと常温ヨガの違いは?
ホットヨガと常温ヨガの違いが気になる方もいるかもしれません。ずばりそれは、温度の差です。ホットヨガスタジオでは、年中を通して温度を40℃前後に設定しており、季節を問わず暖かい環境でヨガを行うことができます。
常温ヨガでは、寒い季節には若干の暖房が入るかもしれませんが、体が温まるまでには、長袖、ロングレギンスなど冬用のヨガウェアの着用が必須になります。ホットヨガではサウナのような環境の中でヨガを行うので、年中夏のようなヨガウェアでヨガを行います。
また、ホットヨガと常温ヨガでは、シークエンスやポーズに違いはほとんどありません。ただ、ホットヨガのほうが体が温まり動きやすくなる分、柔軟性を高めるポーズなどが組み込まれていることも多く、アドバンスクラスや、強度高めのクラスもあるようです。
ホットヨガでは、温度を保つため、密室でヨガを行います。そのため、窓から差し込む光や、入ってくる風を感じながらのヨガではないので、リラゼーション効果はあまりありません。汗をかき、デトックスをしながら、柔軟性・筋力を身に着けることに特化したヨガがホットヨガといえるでしょう。
ホットヨガの効果やメリット
ホットヨガと常温ヨガの違いについて説明しましたが、ここでは、ホットヨガを行う上での効果やメリットを紹介します。
デトックス・ダイエット効果
ホットヨガでは想像以上に汗をかきます。そのため、代謝が良くなり、汗と一緒に老廃物も排出することができます。ただ汗をかくだけではダイエットにはなりませんが、ホットヨガを繰り返していくうちにたくさん水を飲み、たくさん汗をかける体質に変わります。体質が変わると、新陳代謝も良くなり、結果として脂肪燃焼が高まります。
また、ホットヨガ後にはスッキリとした疲労感があるので、自然と食欲が減るという方も多く、ヨガ後にサラダや軽食で済ませることで、結果的に減量=ダイエットにつながるというメリットもあります。
自己コントロール力が身につく
ホットヨガのクラスでは、室温が高い中でヨガを行います。当然、自分の体には常温ヨガ以上の負荷がかかり、心拍数も上がります。そんなクラスの最中には、インストラクターは自分の呼吸を意識するよう、何度も念を押すでしょう。
ホットヨガでは、心拍数を一定に保つため、鼻呼吸を推奨することも多くあります。暑い中でヨガを行うと、呼吸・心拍が乱れがちですが、深い鼻呼吸で落ち着かせることで、自分自身をコントロールできるようになるのです。この呼吸法をマスターすると、ヨガ中だけではなく実生活でも自分自身のストレスや感情の起伏をコントロールできるようになります。
柔軟性が高まる
ホットヨガは日本が独自に始めたものではなく、インド出身のビクラムチョードリー氏が真冬に来日中にヨガを行う際にストーブを使って、インドと同じ気温にしたのが始まりだと言われています。
ヨガ発祥の地である、インド人が人並外れた柔らかい体を持っているのは、精神の統一力もありますが、多くは温暖な気候の中で毎日ヨガを行っていることにあります。寒暖差がある日本では、少しでもインドに近い環境で継続的にヨガを行うことは、最短で柔軟性を高めることにつながるのです。
ホットヨガはどんな人におすすめ?
- デトックスやダイエットをしたい人
- サウナや暑い場所が好きな人
- ヨガ初心者
- 柔軟性を高めたい人
ホットヨガがおすすめな人は、汗をかきたい人はもちろん、サウナや暑い場所にいるのが苦にならない人です。また、年齢を問わず、ヨガ初心者でも通いやすいクラスが多数あるので、ビギナーにもおすすめです。
ホットヨガでは常温ヨガよりも体が温まり、関節や筋肉が緩んで体の可動域が広がります。そのため、柔軟性を高めたい方にもおすすめです。
ホットヨガで注意すること
汗を大量にかくホットヨガでは特に注意すべき点があります。
脱水症状
ホットヨガでは自分の予想以上の汗をかきます。そのため、ヨガ前・ヨガ中・ヨガ後のこまめな水分補給は必要不可欠です。また、水を飲めば大丈夫と思っている方も多くいますが、水だけでは体に吸収されない場合もあります。効率よく素早く体内に水分を吸収させるために、ひとつまみの塩(天然塩)をいれるのをおすすめします。
また、ヨガを始めたばかりの方は、筋肉の成長で足がつる方も多くいるかと思います。このような場合にも塩を入れた水を飲むのは効果的です。
寒暖差
ホットヨガを終え、体はぽかぽかしているのに外気に冷やされ風邪をひいてしまった。という話も良く耳にします。
冷え性の方は、冬場はもちろん夏場でも冷房の効いたビル内の移動で急激に体を冷やさないよう、あらかじめ3つの首(手首・足首・首)をカバーしておくと、急な冷えから身を守ることができますよ。
ヨガウェア選び
ホットヨガを行う際、常温ヨガと同じようにヨガェアを選んでしまうと、クラス中に汗で体に張り付いたり、不快感を感じることもあるので注意が必要です。
生地が汗を吸収して重くなったり、思いもよらず下着が透けてしまうことも。ホットヨガで、ヨガウェアを選ぶときには、汗をかいたときの状況を予測して、ヨガウェアを選ぶようにしましょう。
まとめ
今回はホットヨガについて紹介しました。ホットヨガは大量に汗をかくことができるので、冷え性改善や、デトックス、新陳代謝をあげるためには最適のヨガです。
また、汗をかくことで達成感も味わうことができ、思考をすっきりさせたいときや、体がなまっているようにを感じる時にもおすすめです。ホットヨガは初心者から可能でクラス体験もできますので、自分に向いているかわからないという方も、是非お試ししてみてくださいね。
ヨガインストラクター。2015年友達に誘われてヨガを行ったことをきっかけに、ヨガの魅力に取りつかれ、毎日ヨガスタジオに通うように。インド人師匠の勧めで、メキシコで開催された2か月間にも及ぶヨガティーチャートレーニングに参加、2017年ビクラムヨガ講師の資格を取得。2018年バリ島にて、バレエヨガ・ピラティスの資格を取得。現在は同じくヨガ講師の夫、3人の子供たちとインドネシアバリ島在住。