ピラティスと筋トレの違いは?それぞれの効果や併用する方法も紹介!

ピラティスと筋トレはどちらも体を引き締めることから、何が違うのか気になる方もいるのではないでしょうか?

そこで今回は、ピラティスと筋トレの違いについて紹介します。それぞれの効果やピラティスがおすすめな人、筋トレがおすすめな人、併用する方法についても紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

ピラティスと筋トレの違いは?

フィットネス

ピラティスと筋トレは、どちらも筋力を増やして体幹を鍛える効果がありますが、練習方法やアプローチ出来る部位などが異なります。

鍛える箇所

ピラティスは全身引き締め効果があり、インナーマッスル(体幹)に働きかけます。反対に筋トレはアウターマッスル(外側の筋肉)を鍛える効果があります。ピラティスでは、全身を使ったポーズが多く、身体全体をバランスよく引き締めます。また、ストレッチ効果もあるので姿勢矯正や骨盤の歪みの改善など、身体の不調を改善する効果も期待できるでしょう。

一方筋トレは、ダンベルなど身体に負荷をかけるプロップスを用いて、限定された部位の筋力をつけることが目的となっています。
例:腹筋の強化、二の腕の強化など 

有酸素・無酸素運動

有酸素運動とは、比較的負荷の弱い運動を20〜30分以上行う事を指します。有酸素運動であるピラティスの他には、ジョギング、水泳、ヨガなどが含まれます。

ピラティスは呼吸にフォーカスしながら運動を行い、体内に取り込まれた酸素をエネルギー源に変えます。このように、瞬間的に大きな負荷を身体にかけるのではなく、20〜30分以上をかけて行う運動が有酸素運動です。そのため、ピラティスをするのであれば20分以上のクラスを選ぶのがおすすめです。20分以下でも効果がないわけではありませんが、20分〜30分以上有酸素運動を行うことで脂肪燃焼効果が高まるため、より効果を得たいのであれば、一定時間ピラティスを行うようにしましょう。

無酸素運動は、短時間で強い負荷がかかる運動を指します。筋トレの他には、短距離走や相撲、重量挙げなど、短時間に自分自身が出せる最大限のエネルギーを使って行う運動です。短時間に高負荷をかけるため、長時間無酸素運動を続けることはできません。しかし、集中して筋力が強化できるメリットがあります。

意識、目的の違い

ピラティスはもともとドイツ人の看護師、ピラティス氏が、負傷した兵士のリハビリのために戦時中に開発したエクササイズです。そのため、障害がある方や子ども、高齢者も適切な指導者のもとでピラティスができます。

反対に、筋トレはすでに中等度以上の健康な身体を持っている人が、ボディメイクや筋力増強のために行います。小さい子どもにダンベルを用いた強い負荷がかかる運動をさせると、ケガをしたり成長を妨げたりする心配もありますが、ピラティスであれば、どのような状況の方も行うことができます。このように、ピラティスと筋トレではさまざまな違いがあるのです。

ピラティスがおすすめな人は?

ピラティス

ピラティスがおすすめな人は、ゆっくり負荷が弱めな運動を行い、全身をバランスよく引き締めたい人です。

姿勢を矯正ができる効果があるので、産後の骨盤が開いている方や腰痛を感じている方にも効果があります。また上述のように、ピラティスはリハビリにもなるため、怪我後の回復期の人にもおすすめです。

  • 負荷がじわじわとかかるエクササイズをしたい人
  • ハードな運動が苦手な人 
  • しなやかな身体つきを求める人
  • インナーマッスルを鍛えて身体の不調を整えたい人
  • 腰痛や肩こりがある人
  • 子どもや高齢者、リハビリ中の人

筋トレがおすすめな人は?

フィットネス

筋トレがおすすめな人は、現在健康でダンベルを持ったり、強い負荷をかけたりしても問題がなく、身体の部分的な箇所を引き締めたい、ボディメイクしたい人などです。

アプリのシックスパック30日チャレンジなどがあるように、自分の気になる部分を重点的に引き締められるのも筋トレの魅力です。また、瞬間的に強い負荷をかけるので、ストイックな人にも向いているといえるでしょう。

  • 長い時間行うエクササイズが苦手な人
  • 最短で身体を引き締めたい人 
  • ストイックな運動が好きな人 
  • 特定の部位の筋力の強化をしたい人 

ピラティスと筋トレを組み合わせたメニューもおすすめ

ヨガ

ピラティスと筋トレは似て非なるエクササイズですが、それぞれのメリットを取り入れれば、より効率的に効果を得ることができます。そこで、ピラティスと筋トレの両方を組み合わせた併用メニューを紹介します。

ピラティスと筋トレを曜日ごとに交互に行う

例えば1週間に2回エクササイズを行う日を設けているなら、火曜日はピラティス、金曜日は筋トレと、交互に行います。1週間に異なるエクササイズを行うので、飽きずに長く続けられるメリットもあります。

ピラティスの中盤に筋トレを入れる

ピラティス→筋トレ→ピラティスと、ピラティスシークエンスの中盤に筋トレメニューを持ってきて、鍛えたい部分に重点的にアプローチします。普段のピラティスメニューに組み込むだけなので比較的簡単に取り入れられます。

筋トレのウォーミングアップとしてピラティスを行う

ピラティスをまず行い、身体を温めてから筋トレを行います。寒い日や身体が温まっていない時に、急に負荷の強い筋トレを行うと、身体を痛めてしまうこともあります。筋トレ前にピラティスで柔軟性を高めておくことで、スムーズに動作を行うことができ、パフォーマンスも向上します。

まとめ

今回はピラティスと筋トレの違いについて紹介しました。ピラティスは全身をしなやかに引き締める効果がありますが、即効性を感じにくいエクササイズです。

反対に筋トレは、身体の一部分に対して重点的に負荷をかけるため、ボディメイクをしたい方や、短期間で効果を実感したい方におすすめです。自分の好みや目的に合わせて選んで、楽しく身体を動かしましょう。