ヨガといえばこのポーズ!というほどポピュラーな木のポーズ。片あしでバランスをとる必要がありますが、やさしいバリエーションも多いため、ヨガにはじめてトライする方でもチャレンジしやすく、美しいフォルムがとても魅力的です。
今回は、木のポーズのやり方とその効果、初心者から上級者まで楽しめる、難易度別のバリエーションをご紹介します。
ヨガの木のポーズとは?
木のポーズは、サンスクリット語で「ブルクシャーサナ」、ブルクシャ=「木」という意味で、空に向かって成長する木のように、下半身はどっしりと安定させ、上半身は気持ちよく上に伸びあがります。
木のポーズのやり方
さっそく、木のポーズのやり方を見ていきましょう。
タダーサナ(山のポーズ)で立位の土台をつくる
足をセット
手をセット
集中して3呼吸
体が整ったら、呼吸に集中します。目線が動くとバランスをくずしやすいため、空中の一点を見つめ、呼吸を深くとおして。下腹はかるく引きしめたまま、全部吐き、新しい空気を気持ちよく胸にいれましょう。おちついて、3呼吸ほどキープしたら、次の吐く呼吸で両手足を開放し、タダーサナ(山のポーズ)に戻ります。
木のポーズの効果
木のポーズは、片あしを軸にバランスを保つことで集中力が高まり、体の引きしめ効果も期待できる、万能ポーズともいわれています。
仕事・勉強の効率UP
木のポーズでは、呼吸のみに集中し、バランスを保ちます。ごちゃごちゃとしていた頭の中がクリアになり、自然と集中力が高まるのを感じることができるでしょう。昼間ぼーっとすることが減り、物事の優先順位がはっきりとするため、お仕事や勉強の効率もアップします。
また、頭が整理されることで、ストレスの元となる負の感情を、客観視できるようにもなるため、ストレスの解消にも効果的です。
下半身を引きしめる
木のポーズをキープするためには、胴体と下半身を使い、軸を安定させる必要があります。下半身の大きな筋肉がよく鍛えられるため、ぽっこりおなかの改善、あしまわりの引き締め効果がバツグンです。
また、全身の血行が促進されるため、むくみや冷え性の改善も期待できます。
木のポーズの、難易度別バリエーション
木のポーズは、バリエーションを変えることで、オールレベルで楽しめるポーズです。今回は、初心者、中級者、上級者向けのポーズをそれぞれご紹介します。
初心者におすすめ ★☆☆
中級者におすすめ ★★☆
上級者も楽しめる ★★★
木のポーズを楽しむコツ
木のポーズのポイントは、下半身を安定させることです。下半身がどっしりと安定して初めて、上半身をのびやかに上に伸ばすことができます。では、どうすれば下半身を安定させることができるのでしょうか?
体幹をつかう
ひとつめのコツは、体幹を起動させること。体幹は、下腹を引きしめることでよく働く、胴体の筋肉です。あしでばかりバランスをとろうとするのではなく、体幹を使うことで、体の中に1本の芯が通った状態になり、足で床をした力が、上に伸びあがる力に変わります。
バランスのポーズでは、下に意識が向きがちですが、上に伸びあがる意識が生まれると、バランスを保ちやすくなるのです。
目線は一点集中
ヨガに慣れないうちは、おざなりになりやすい目線ですが、特にバランスのポーズにはとても大切です。目線は首の角度・頭の位置を決めるため、ただしい目線はアーサナ(ポーズ)を安定させるのに不可欠な要素となります。
木のポーズでは、目線は正面、頭が下に落ちないようにしておきましょう。また、視点が動くと集中力が下がり、バランスをくずしやすくなるため、他の参加者やインストラクターの動きにまどわされないように、空中の一点に視点を固定するのがおすすめです。
まとめ
バランスポーズに初めてチャレンジする方にもおすすめの、木のポーズ。やさしいバリエーションも多いため、自分の安定感をよく感じ、ムリのないように深めることができます。木のポーズを楽しむコツをおさえ、自分のものにすることで、心と体を整えていきましょう。
東京都を中心に活動するIHTA認定ヨガインストラクター。会社員としての経験を持ち、自身の健康を意識することからヨガを始める。身体だけでなく、心も健康にするヨガの魅力を知り、この魅力を広く伝えたいという思いからヨガインストラクターに転身。マインドを明るくするような朝ヨガ・リフレッシュ効果の高いフロー感のあるヨガを得意とする。