ヨガにはどんな効果がある?心と体に与える10のメリットを解説!

ヨガを一度経験すると、身体の爽快感はもちろん、心の変化に驚く人は多いのではないでしょうか。ヨガの人気が高い理由は、身体と精神面の両方を整える効果があるため、独特な心地よさを感じるところにあります。

本記事では、ヨガが与える身体と精神面への効果と、その理由についてご紹介します。

ヨガの目的とは?

ヨガ

ヨガの目的は、「心の作用を止滅すること」。これは、ヨガの教典「ヨガ・スートラ」に記載されている言葉です。簡単に説明すると、「心を静め、自分の内側に集中する」ということです。本来のヨガとは、誰もが自分の内に持っている、穏やかで永遠の存在(真理)に気が付き、理解するための「生き方」のことを指します。

ヨガ=ポーズ、と思われがちですが、ヨガ(=真理を理解するための生き方)には様々な行法があり、ポーズはその中の一部にすぎません。様々な行法の中に、瞑想を主な手法としたラージャ・ヨガがあり、ポーズを駆使したヨガは、瞑想の準備段階として、心身を整えるためのツールとして作られました。これが、ハタ・ヨガです。

現在、一般的に普及している身体的な動きをメインとしたヨガは、このハタ・ヨガを起源としています。もともとは瞑想の準備として用いられていたものですが、現代社会においては、心身を整える事自体を目的としたヨガが、幅広く広く受け入れられています。

ヨガの身体面への効果

ヨガ

では、ヨガが与える身体面への良い効果を、具体的にご紹介します。

ダイエット効果

ヨガは、自重を負荷として筋肉を使うことによる無酸素運動と、呼吸をしながら動き続けることによる有酸素運動が同時にできるため、ダイエット効果が抜群です。

全身の筋肉をバランスよく動かすため、特に体幹が鍛えられ、お腹・背中の広い範囲が引き締まり、一回りスリムなシルエットに導いてくれます。ダイエットを目的とする場合は、運動量の多いパワーヨガや、多汗できるホットヨガがおすすめです。

身体が柔らかくなる

ヨガは、柔軟体操の代表格、前屈以外にも、後屈、側屈、回旋など様々な方向に体を動かすため、筋肉の柔軟性が向上します。筋肉の柔軟性が向上すると、関節の可動域が広がり、怪我をしにくい身体になります。

身体を柔らかくしたい場合は、筋肉だけでなく、深層の結合組織(関節や靭帯)にじっくりとアプローチする、陰ヨガがおすすめです。

姿勢が良くなり、凝りが解消する

姿勢の歪みは、日常生活の中で体の使い方が偏り、特定の筋肉が固くなることで起こりますが、ヨガで全身の筋肉をバランスよくほぐすことで、ゆがみが改善し、姿勢がよくなります。

姿勢が良くなることで、過度に使いすぎていた筋肉が緩み、肩・首・腰などの凝りが解消します。

疲れにくい身体になる

ヨガは、自律神経のバランスを整える効果がありますが、自律神経のリズムと、生活のリズムが合うことで、睡眠の質が上がり、疲れにくい身体になります。脳と筋肉は、寝ている間に疲労を回復しますが、眠りが浅い、睡眠の質が悪いと前日の疲れが取れず、疲労が蓄積していきます。

ヨガをすることで、夜はリラックスしてしっかりと睡眠に入り、朝はスッキリ目覚めることができるため、1日をパワフルに過ごすことができます。10分程度の短時間でもよいので、朝ヨガ・夜ヨガを取り入れると、より効果的です。

冷え性、むくみの改善

ヨガで筋肉を鍛え、柔軟性を高めることで、筋肉が血液を送る仕組み、筋ポンプ作用が十分に働き、血液が身体の末端まで巡るようになるため、冷え性が改善します。

また、脇の下や足の付け根など、リンパの集中する場所をストレッチすることで、リンパの流れも改善するため、むくみの防止にも効果的です。

ヨガの精神面への効果

ヨガ

次に、ヨガが与える精神面への良い効果を、ご紹介します。

自己管理(セルフマネジメント)能力が高まる

ヨガのレッスンでは、内観する時間をとることが多いのではないでしょうか。これは、自分の状態を客観的に見る練習です。講師の誘導としては、「呼吸に集中し、必要のない考えは手放して。」というような言葉かもしれません。

まずは、自分の内側に集中、そして、自分の考えすらも客観的に把握して、手放す練習。この状態が継続できるようになると、ヨガを離れた日常生活の中でも、物事を客観的にとらえられるようになり、トラブルに対し落ち着いて対処ができるようになります。人の発言にイライラすることもなくなり、物事の本質、優先順位が理解できるため、自分のやるべきことを、焦らずこなせるようになるでしょう。

自分や人に優しくなれる

物事を客観的にとらえられるようになると、自分は頑張りすぎていないか、無理をしていないか、ということに気が付くようになります。自分が無理をしている、と気が付くことは、意外と難しいものです。気付いた時には、自分を上手に管理するためにも、いったんお休みしましょう。

また、今まで拒絶していたものや考えに対しても、別の見方ができるようになり、共感する力が付きます。共感することにより、人に優しくなり、周りの人と穏やかな人間関係を築くことができます。

前向きな思考になれる

心と身体は常に連動していて、それを繋ぐのが呼吸です。後ろ向きで不安な時の呼吸は浅く、ゆったりとリラックスした時に呼吸は深くなります。ヨガでは、動きに集中し、深い呼吸を繰り返すことにより、悩んでいたことを忘れさせ、気持ちをスッキリさせる効果があります。

前向きな気持ちになりたいときは、身体を大きく動かす太陽礼拝がおすすめです。気持ちよく胸を開き、深い呼吸を合わせることで、スッキリと気持ちを切り替えることができます。

ストレス解消

ヨガは、呼吸とポーズに集中する時間が、ストレスを忘れられる時間となるため、心をリフレッシュすることができます。ストレスを撃退するコツは、「今の自分」だけを感じること。

ストレスの原因の多くは、過去の記憶やまだ起きていない未来への不安です。その不安はとりあえず横に置いておいて、今ヨガをしている、充実感、気持ちよさだけを感じてみましょう。一度ストレスから離れることで、心への負担が少し軽くなるかもしれません。

健康志向が高まる

ヨガで心身が整い始めると、健康志向が高まり、自分にとっての良いループが始まります。食事や生活習慣に対する価値観が変わり、少しでも身体に良いものを摂り、心に良いものを見聞きするようになります。

ダイエットヨガなどで身体から整えても、内観や瞑想により心から整えても、価値観は変化していくでしょう。心と身体は繋がっているため、どちらからアプローチしても、最終的にはその両方が整っていきます。

まとめ

ヨガ

ヨガをするとなんだかスッキリする、よくわからないけど気持ちが良い、と思っている方も多いでしょう。人々がヨガを求めるのは、ヨガが心と身体に良い、しっかりとした理由と根拠があるからです。この理由を理解した上でヨガをすることで、良い効果を何倍にも感じることができます。ヨガを生活の一部にして、健康的で、穏やかな人生を送りましょう。